中野区「Tビル」外壁修理【2】地震による外壁損傷(クラック)を改修工事

前回、「地震の影響で、壁面がどれくらい損傷しているかを調べてほしい」とのご依頼を受け、調査をし、足場を建てての改修工事を行いました。打診棒を使用し浮きや割れ部分をチェックします。
打診棒
青のテープが貼ってありますが広範囲にわたりタイルの浮きが見つかりました。
タイルの老朽化と地震の影響だと予測されます。
タイルの浮き
こちらは緑のテープで囲ってあるすべてのタイルが大きく浮いてしまっていて注入工事では処理できない為すべて貼り替えます。万が一、大きな地震がきた場合、非常に危険です。
タイル張り替え前
電動ドリルを使用しマーキングしたタイル目地に穴を開けていきます。
タイル目地ドリル
注入材を入れる前に穴の中のほこりを出します。この作業をしないと材料が入っていかないのです。
注入材
注入ガンを使用し注入材(E209)を充填します。白い布をさすのは圧をかけるためと材料の汚れを防ぐためです。しっかりと材料を入れて浮を止めます。
注入ガン
ステンレスピンを挿入します。これにより強度が増します。
ステンレスピンを挿入
目地材を使用し鏝で注入後の穴を埋めていきます。後にスポンジを水で濡らし綺麗に拭きます。
穴を埋め
次にタイルの貼り替え工事を紹介します。斫り機を使いタイルを剥がします。2人一組で作業を行いタイルの落下を防止します。
タイルの貼り替え工事
続いてタイルを貼る前の下地を作ります。
タイル下地作り
タイルを張り付けていきます。シートで貼ることにより均等に貼れます。タイル貼りは職人さんの腕の見せ所です。簡単に見えてとても難しい作業です。
タイル張り付け
目地材を使い鏝でタイル目地を埋めていきます。目地材は基本色を使用することがほとんどですがブレンドして目地の色に近い色を作ることもあります。数週間もすれば周りの目地と馴染みわからなくなります。
タイル目地埋め
施工完了です。
外壁修理【施工完了
今回はかなりの数の浮きと貼り替えがあり施工期間としては25日間かかりました。
ドリルや斫り機を使用したため大きな音がでましたが何かがあってからでは・・・そういった事態を起こさない為にも定期的な調査、補修をおすすめいたします。
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